第2章 FATF【2026年度対応】|⑤ FATF第4次相互審査の枠組み(技術的遵守・有効性評価)(一問一答)

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今回は「FATF第4次相互審査」と「第4次対日相互審査の枠組み」から合計16問(2単元×8問)を出題します。
最大のポイントは第4次で導入された「2つの評価」技術的遵守状況評価(C・LC・PC・NC)有効性評価(H・S・M・L)。下の対比表で取り違えを防ぎましょう。
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📊 この章「FATF」の配点は100点満点中10点
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📌 今回のポイント

  • FATF第4次相互審査=2012年2月に改訂された新40の勧告(第4次勧告)に基づき、2014年より順次 加盟国・地域に実施(2013年に審査の実施基準=メソドロジーを策定)
  • 相互審査の流れ=①法令等整備状況・有効性の書面審査 ②審査団による現地調査(オンサイト審査)FATF全体会合での審議→相互審査報告書(MER)を公表。被審査国は結果に応じて3つのグループに分類されフォローアップ
  • 日本の第4次対日相互審査=オンサイト審査は2019年10月下旬〜11月中旬/結果は2021年6月総会で討議・2021年8月30日公表(⚠2022年ではない
  • FATF第4次対日相互審査は2つの評価技術的遵守状況評価(法令等整備状況審査)有効性評価(有効性審査)。有効性評価は第4次で初めて導入(第3次にはない)
  • 評価尺度を取り違えない:技術的遵守状況評価=C(履行)・LC(おおむね履行)・PC(一部履行)・NC(不履行)有効性評価=H(高い)・S(十分)・M(中程度)・L(低い)
  • 日本への対日相互審査はこれまで計4回(1994年・1998年・2008年・2021年)。審査団は加盟国等の当局職員(金融・法律・法執行の専門家)とFATF事務局職員で構成
第4次相互審査の最大の特徴は、「法令が整っているか(技術的遵守)」だけでなく「実際に効いているか(有効性)」も見るようになったことです。この2つの評価と尺度の違いが、得点の決め手になります。

① FATF第4次相互審査(全体の流れ)

第4次相互審査とは

2012年2月に改訂された新40の勧告(第4次勧告)に基づき、2014年から順次、加盟国・地域に対して実施されている相互審査です。FATFは2013年に、審査の実施基準である新たなメソドロジーも策定しました。

相互審査の進み方(押さえる)
  • ①法令等整備状況・有効性の書面審査 → ②審査団による現地調査(オンサイト審査) → ③FATF全体会合での審議・採択 → 相互審査報告書(MER)を公表
  • 審査団はFATF事務局の職員だけではない=加盟国等の当局職員(金融・法律・法執行の専門家)とFATF事務局職員で構成
  • 被審査国は審査結果に応じて3つのグループ通常フォローアップ国/重点(強化)フォローアップ国/観察対象国)に分類され、程度に応じたフォローアップ(通常フォローアップは相互審査の約2年半後
  • 日本=オンサイト審査は2019年10月下旬〜11月中旬/結果は2021年6月総会で討議・2021年8月30日公表2022年ではない

② 第4次対日相互審査の「2つの評価」

技術的遵守 と 有効性 の2本立て

第4次対日相互審査は、2012年の「新40の勧告」(第4次勧告)に基づき、技術的遵守状況評価(法令等整備状況審査)に加えて有効性評価(有効性審査)の観点からも実施されました。有効性評価は第3次にはなく、第4次で初めて導入されたものです。下の表で評価尺度の違いを押さえましょう。

技術的遵守状況評価
(法令等整備状況審査)
有効性評価
(有効性審査)
見るもの法制度がFATF勧告に沿って整備されているか(形式・法令等の整備当局・関係業態の取組みが有効に機能しているか(実効性)
評価尺度
(4段階)
C(履行)/LC(おおむね履行)
PC(一部履行)/NC(不履行)
H(高い)/S(十分)
M(中程度)/L(低い)
第3次まで実施されていたなし(第4次で初めて導入)
⚠ 取り違えに注意(頻出)
  • 評価尺度の入れ替え=有効性評価をC・LC・PC・NCとするのは誤り(それは技術的遵守状況評価)。有効性評価はH・S・M・L
  • 審査の基準=2012年の「新40の勧告」(第4次勧告)2003年の第3次勧告+9の特別勧告ではない
  • メソドロジー=審査の「実施基準」であって、FATF勧告そのもの(第5次勧告など)ではない

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問題 1 / 16
FATF第4次相互審査は、2012年2月のFATF全体会合(総会)で改訂されたFATF勧告(新40の勧告)に基づき、2014年より順次、加盟国・地域に対して実施された。
2012年2月に改訂勧告(新40の勧告)が採択・公表され、これに基づき2014年から第4次相互審査が順次実施されました。
問題 2 / 16
日本における第4次対日相互審査の結果は、2022年6月のFATF総会で討議・採択され、2022年12月に対日審査報告書が公表された。
FATF第4次対日相互審査報告書は、2021年6月のFATF総会で討議され、2021年8月30日に公表されました。2022年ではありません。
問題 3 / 16
日本における第4次対日相互審査のオンサイト審査は、2019年10月下旬から11月中旬にかけて実施された。
日本のオンサイト(現地調査)審査は、2019年10月下旬から11月中旬にかけて実施されました。
問題 4 / 16
FATF第4次相互審査では、被審査国は審査報告書の採択を経て、審査結果に基づいて「2つのグループ」に分類され、程度に応じたフォローアップが行われる。
被審査国は審査結果に基づいて「3つのグループ」に分類され、程度に応じたフォローアップが行われます。
問題 5 / 16
第4次相互審査の「通常フォローアップ」は、相互審査の直後(数か月後)に実施されるのが原則である。
通常フォローアップは、第4次相互審査から約2年半後に実施されます。なお強化フォローアップでは、全体会合で決定された頻度(一般にフォローアップ審査までに3回)で報告が求められます。
問題 6 / 16
FATFの相互審査では、法令等の整備状況・有効性についての書面審査、審査団による現地調査(オンサイト審査)、FATF全体会合(総会)での審議、という手続が行われる。
相互審査は、書面審査・現地調査(オンサイト審査)・全体会合での審議という3つの主要な手続で進められます。
問題 7 / 16
FATFの相互審査の審査団は、すべてFATF事務局の職員のみで構成される。
審査団は、金融・法律・法執行等の専門知識や実務経験を有する加盟国等の当局職員と、FATF事務局職員で構成されます。
問題 8 / 16
FATFの相互審査の結果は、相互審査報告書(MER)にまとめられ、FATF全体会合(総会)での審議・採択を経て公表される。
審査結果は相互審査報告書(MER)にまとめられ、全体会合での審議・採択を経て公表されます。
問題 9 / 16
FATF第4次対日相互審査は、2012年に策定された「新40の勧告」(第4次勧告)に基づいて、勧告の遵守状況に関して実施された。
第4次対日相互審査は、2012年の「新40の勧告」(第4次勧告)と、2013年に策定された新たなメソドロジーに基づいて実施されました。
問題 10 / 16
FATF第4次対日相互審査は、2003年に再改訂された「40の勧告」(第3次勧告)と2004年の「9の特別勧告」に基づいて実施された。
それは第3次対日相互審査の基準です。第4次対日相互審査は2012年の「新40の勧告」(第4次勧告)に基づいて実施されました。
問題 11 / 16
FATF第4次対日相互審査は、技術的遵守状況評価(法令等整備状況審査)に加え、有効性評価(有効性審査)の観点からも実施された。
第4次対日相互審査では、法令等の整備状況を見る技術的遵守状況評価に加え、取組みが有効に機能しているかを見る有効性評価も実施されました。
問題 12 / 16
FATF第4次対日相互審査は、前回の第3次対日相互審査に続いて、マネー・ローンダリング・テロ資金供与対策に係る有効性評価を受けたものである。
第3次対日相互審査では有効性に関する評価は行われておらず、第4次対日相互審査で初めて有効性に関する評価を受けました。
問題 13 / 16
有効性評価(有効性審査)は、「履行(C)」「おおむね履行(LC)」「一部履行(PC)」「不履行(NC)」の4段階で評価される。
C・LC・PC・NCは技術的遵守状況評価の尺度です。有効性評価は「High(高い)」「Substantial(十分)」「Moderate(中程度)」「Low(低い)」の4段階で評価されます。
問題 14 / 16
技術的遵守状況評価(法令等整備状況審査)は、評価の高い順に「履行(C)」「おおむね履行(LC)」「一部履行(PC)」「不履行(NC)」の4段階で評価される。
技術的遵守状況評価は、C・LC・PC・NCの4段階で評価されます。
問題 15 / 16
2013年にFATFが策定した新たな「メソドロジー」とは、FATF勧告そのもの(次の第5次勧告)のことである。
メソドロジーは、新40の勧告に基づいて審査を行うための「実施基準」です。FATF勧告そのものではありません。
問題 16 / 16
日本に対するFATF対日相互審査は、これまでに第1次(1994年)・第2次(1998年)・第3次(2008年)・第4次(2021年)の計4回行われている。
日本への対日相互審査の結果は、1994年・1998年・2008年・2021年の計4回発出されています。
第2章 FATF
第2章 FATF
FATF第4次相互審査の枠組み(技術的遵守・有効性評価)
問正解 / 16問中
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✅ まとめ・要点整理

第2章⑤まとめ:FATF第4次相互審査の枠組み
  • FATF第4次相互審査=新40の勧告(第4次勧告)に基づき2014年〜実施。日本はオンサイト2019年10〜11月2021年8月30日公表(2022年ではない)
  • 相互審査の流れ=書面審査→オンサイト審査→全体会合→MER公表。被審査国は3つのグループに分類されフォローアップ
  • FATF第4次対日相互審査は技術的遵守状況評価有効性評価の2本立て。有効性評価は第4次で初めて(第3次にはない)
  • 評価尺度=技術的遵守=C・LC・PC・NC有効性=H・S・M・L(入れ替えるひっかけに注意)
  • 対日相互審査は計4回(1994・1998・2008・2021年)/メソドロジーは審査の実施基準(勧告そのものではない)
「技術的遵守状況評価=C・LC・PC・NC/有効性評価=H・S・M・L(尺度を入れ替えるひっかけ)」「有効性評価は第4次で初めて(第3次にはない)」「日本の結果は2021年8月公表(2022年ではない)」――この3つが頻出ひっかけです!
試験、頑張ってください‼

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