私の勉強時間は、すきま時間だけの約2週間でした。机に向かうまとまった時間はほとんど取れず、中身は通勤電車と昼休み、家族が寝たあとの少しの時間。それで100点満点中80点、一発合格でした。AML/CFTスタンダードコースは、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策の知識を問う検定試験です。銀行に約30年いる私が、自分の実例と章別配点をもとに、勉強時間の目安と、どの章に何割を使うかの時間配分を整理しました。
結論:私は約30時間。実務経験がない方は45〜60時間を見ておく
きっちり記録していたわけではありませんが、あとから振り返って数えると、私の場合は1日2時間前後を平日中心に約2週間、合計でざっと30時間ほどでした。これは問題集や解説に向き合っていた時間だけを数えた概算で、家事をしながら動画を流していた時間は入れていません。ただし外国為替をはじめ、AML/CFTの知識が欠かせない現場で働いてきたぶん、短く済んだ側だと思っています。実務でこの分野に触れていない方は、この1.5倍から2倍を見ておくと安心です。
先にお断りしておくと、これは私ひとりの実例からの目安であって、「何時間やれば受かる」という保証ではありません。同じ時間をかけても、配点の大きい章に使えたかどうかで結果は変わります。だから、この記事の本題は合計時間よりも後半の時間配分のほうです。
試験の形は、四答択一式50問・試験時間100分・100点満点で70点以上が合格。受験手数料は5,500円(税込)で、CBT方式のため通年実施です。申込の手順や当日の流れは試験の申込ガイドにまとめています。
私の実例:すきま時間だけの約2週間、時間はこうつくった
机に向かう時間はほぼゼロでした。実際に使ったのは、次のすきま時間です。
| いつ | 何をしたか |
|---|---|
| 通勤電車(片道1時間半) | ひたすら公式問題集。 座れない日はあまりはかどりません |
| 昼休み | 問題集の続き。数問でも進める |
| 夜(家事が終わって家族が寝たあと) | その日に間違えた問題の解説をじっくり読む |
| 家事をしながら | 食事をつくりながら、食器を洗いながら、 動画や問題を耳と頭で回す |
やり方は、間違えた問題に付箋を貼って、また間違えたら付箋をずらしていく。それだけです。手順の全部は勉強方法の記事に、当時の記録のまま残しています。時間で管理するより周回数で管理するほうが、すきま時間には合っていました。「今日は何分やった」より「付箋が3枚ずれた」のほうが、進んだ実感があります。
その周回も、まとまった時間を確保してやったわけではありません。10分あるからできるところまでやろう、5分しかないから解説だけ読もう。そのとき空いている時間で、できる分だけ進める。それだけです。まとまった時間が取れないから無理だ、と思っている方こそ、この進め方が向いています。
配点から逆算する時間配分
章ごとの配点は試験要項には書かれていませんが、受験後に受け取るスコアレポートに章別の内訳が出ます。私のスコアレポートで確認できた配点は次のとおりです。時間配分の目安は、この配点をもとにした私の考え方です。
| 章と配点 | 時間配分の目安 |
|---|---|
| 第4章 リスクベース・アプローチ(20点) | 全体の2割強。最優先。ここを固めると一気に楽になる |
| 第6章 顧客管理(18点) | 第4章の次。窓口実務に近く、伸びやすい |
| 第7章 疑わしい取引(18点) | 参考事例が多く、量に比例して時間がかかる |
| 第1章 金融犯罪(12点) | 問題集の前のほうにあり覚えやすい。序盤の得点源 |
| 第5章 管理態勢(12点) | 1問1問の文章が長い。頭が元気な時間帯に回す |
| 第2章 FATF(10点) | 年表と数字の暗記。最後まで残りやすい |
| 第3章 国内法規制等(10点) | 法律名の区別が肝。同じく最後まで残りやすい |
第4章・第6章・第7章の3つだけで56点。合格ラインは70点なので、この3章が学習時間の主戦場になります。私なら全体の6割をここに置きます。
とはいえ、捨て科目はつくれません。56点分を8割取っても44.8点。残り4章の44点から、最低26点を積まないと70点に届かない計算です。配点の小さい第2章 FATFと第3章 国内法規制等は後回しでかまいませんが、ゼロにはできません。
ちなみに私が実際に落としたのは、第2章で2問、第3章で2問、第5章で3問。まんべんなく覚えたつもりで、数字と法律名の細部が曖昧だった章がそのまま失点になりました。
使える期間別の組み立て方
1か月ある人:1周目をていねいに
いちばん楽なパターンです。最初の10日ほどで公式問題集を1周し、わからなかった問題に印をつけます。残りは印のついた問題だけを2周、3周。配点の大きい第4章 リスクベース・アプローチから手をつけると、途中で時間が足りなくなっても傷が浅く済みます。
2週間しかない人:私のパターン
通勤と昼休みを演習に、夜を解説の読み込みにあてます。手がふさがる家事の時間も、耳だけは空いているので動画を流していました。1周目は正解することより「全体像をつかむ」ことが目的なので、わからなくても止まらずに進めてください。2周目からは間違えた問題だけ。私はこの形で3周(間違えた問題は5回以上)まで回しました。
直前に数日しかない人:日程を動かす判断も
ここは正直に書きます。数日で仕上がるかどうかは、いまの知識量しだいです。短期間で受かったという話は世の中にありますが、このサイトでは「何日で受かる」という約束はしません。代わりに、日程で損をしない考え方を置いておきます。
時間が足りないときの削り方
- 配点の大きい第4章・第6章・第7章を先に固める。第2章と第3章は後回しでよい
- 2周目からは間違えた問題だけ。全問を律儀に解き直さない
- 解説を読んで終わりにせず、根拠(法律名・数字・誰の義務か)を口に出して言えるか確かめる
- 最後まで覚えられないことだけを1枚の紙に書き出し、当日の移動中に見る
4つ目は私が実際にやったことです。紙に残ったのは、年表・審査の評価ランクと数・組織名・義務と努力義務の区別・届出の割合といった、理屈ではなく覚えるしかないものばかりでした。
学習の順番と全記事の地図は合格ロードマップにまとめています。まずは全体像から、という方はこちらからどうぞ。通勤時間はこのサイトの一問一答(費用なし・全7章と総合演習つき)で埋めてください。
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まとめ
- 筆者の実例は、すきま時間だけの約2週間・合計でざっと30時間ほどで80点合格
- 実務でこの分野に触れていない方は、その1.5倍から2倍を見ておく
- 合計時間より配分。第4章・第6章・第7章の56点に全体の6割を置く
- 捨て科目はつくれない。残り4章からも26点は積む必要がある
- 間に合わないと感じたら、落ちて5日待つより日程をずらすほうが安い
勉強時間を検索している時点で、もう半分は始まっています。私自身、始めるまでがいちばん重くて、いざ問題集を開いたら通勤電車の1時間半が急に貴重な時間に変わりました。今日の帰りの電車から、1問でいいので始めてみてください。
試験勉強に疲れたら息抜きコラムで気分転換して、一息ついてください。これからも学習、頑張ってください!!
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