【2026年度】AML/CFTスタンダードコース問題集は買うべき?現役銀行員のレビュー

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📝 オリジナルレビュー/2026年度版対応

AML/CFTスタンダードコース試験の勉強を始めるとき、最初に迷うのが「公式の試験問題集、買うべき?」ではないでしょうか。結論から言うと、受験を決めた人には必携の1冊です。銀行の現場を約30年見てきた現役銀行員で、この問題集(私が受験したときは2024年度版)を使って一発で合格した私が、2026年度版の変更点、合格につながった使い方、そして問題集だけでは足りない部分の補い方まで、実体験ベースでレビューします。

結論:買うべき人・買わなくていい人

AML/CFTスタンダードコースは、マネー・ローンダリング対策(AML/CFT)の知識を問う試験で、主催はきんざい(一般社団法人金融財政事情研究会)の「金融業務能力検定」シリーズです。CBT方式(テストセンターのパソコンで受験)のため、いわゆる過去問は公開されていません。つまり、本番と同じ四答択一の形式で演習できる公式教材は、この試験問題集が事実上唯一。これが結論の理由のほぼすべてです。

こんな人は買うべき

  • 受験を申し込んだ人・受験をほぼ決めている人(本番形式の演習手段がほかにないため)
  • 旧年度版を持っていて、これから受験する人(2026年度版は変更が大きめ。くわしくは後述)
  • 銀行・保険・証券などの現場で、試験対策と実務の知識整理を一度に済ませたい人

こんな人は急いで買わなくてよい

  • 受験するかまだ決めていない人(まずは無料の学習記事で試験の中身を体感してからで十分)
  • 勤務先で問題集が配布・貸与される人(自費で買う前に職場に確認を)
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この問題集はどんな本?基本情報

項目内容
書名2026年度版 AML/CFTスタンダードコース試験問題集
編者一般社団法人金融財政事情研究会 教育研修事業部
価格2,640円(税込)
構成全7章
項目ごとに四答択一1問+解説
法令基準日2026年7月1日
(2026年7月〜2027年6月実施の試験に対応)
書誌情報は2026年7月時点

試験そのものの概要もおさらいしておきましょう。四答択一式50問・試験時間100分・100点満点中70点以上で合格、受験料は5,500円(税込)です。申込方法や当日の流れは試験の申込ガイドにまとめています。

💰 合格したら:会社の報奨金制度をチェック

会社によっては、合格後に資格取得の申請をすると報奨金(受験料補助・資格取得奨励金)がもらえることがあります。AML/CFTの知識は、いまや金融機関で働く人の必須知識。自分のスキルアップと一緒に、お金までもらえるかもしれない制度です。お勤め先の福利厚生制度を確認して、申請漏れのないようにしっかりチェックしてくださいね。

2026年度版で変わったところ

私が合格したときに使った旧版(2024年度版)と比べると、2026年度版では次の項目が変わっています。

主な変更点
第1章 金融犯罪「匿名・流動型犯罪グループ」の項目が新設
反社会的勢力に関連する法律・指針の項目は削除
詐欺対策のコラムを追加
第2章 FATF「マネロン・テロ資金供与・拡散金融対策に関する行動計画」の項目が新設
第3章 国内法規制等「外国為替検査」の項目が新設
第4章 リスクベース・アプローチ「FinTech等の活用」が「新技術の活用」に名称変更
口座の不正利用防止のコラムを追加
第5章 管理態勢「有効性検証」の項目が2つ新設
第6章 顧客管理変更なし
第7章 疑わしい取引「非対面取引等の事例」の項目が新設
2024年度版との比較(筆者調べ・2026年7月時点)

いちばん重要なのは、法令基準日が2026年7月1日に更新されたことです。また、2026年度版では解説の重要な語句が太字で強調されるようになりました。新しく増えた項目と太字の語句は、作り手が「ここを覚えてほしい」と示している部分。出題でも確認されやすいポイントとして、私なら真っ先に押さえます。

旧版を持っている場合、買い替えは必要?

これから受験するなら、買い替えをおすすめします。理由は2つ。ひとつは法令基準日が新しくなったこと。古い基準日のまま覚えると、変わった論点をそのまま間違えます。もうひとつは、上の表のとおり新設項目が複数あること。新しい論点は本番でも確認されやすく、旧版には載っていません。2,640円で最新の出題範囲を丸ごとカバーできると考えれば、必要経費だと私は思います。

一発合格した私の使い方:3ステップ

私はこの問題集(当時は2024年度版)を軸に勉強して、初めての受験で合格しました。使い方は年度版が変わっても同じです。特別なことではなく、次の3ステップです。

ステップ1:まず全問を1周して、間違えた問題に印をつける

最初から完璧に覚えようとせず、まず全体を1周します。このとき、間違えた問題と自信がなかった問題に印をつけておくのがポイント。項目ごとに1問ずつの構成なので、1周すれば試験範囲の全体像がつかめます。

ステップ2:2周目は「間違えた問題だけ」を解き直す

2周目は、印のついた問題だけ。全部を律儀に解き直すより、できない問題に時間を集中させるほうが、同じ勉強時間で確実に点が伸びます。解説を読んで納得したら、根拠になっている部分(法律名・数字・誰の義務か)を意識して覚え直すのがコツです。

ステップ3:章に手をつける順番は「配点の大きい順」

章ごとの配点は試験要項には出てきませんが、受験後に受け取るスコアレポートに章別の内訳が表示されます。私のスコアレポートに基づくと、配点は次のとおりです。

配点
第1章 金融犯罪12点
第2章 FATF10点
第3章 国内法規制等10点
第4章 リスクベース・アプローチ20点(最大)
第5章 管理態勢12点
第6章 顧客管理18点
第7章 疑わしい取引18点
章別配点(100点満点):筆者が受験した際のスコアレポートに基づく

つまり、攻略は配点がいちばん大きい第4章リスクベース・アプローチ(20点)から。続いて第6章 顧客管理と第7章 疑わしい取引(各18点)です。この3つの章だけで56点、合格ライン70点の8割に届きます。逆に第2章・第3章(各10点)は、時間が足りなければ後回しにしても致命傷になりません。

問題集だけでは足りないところと、その補い方

愛用した1冊ですが、率直に言えば弱点もあります。

  • 演習量:1項目につき問題は基本1問。答えを覚えてしまうと、2周目以降は「記憶した答え」をなぞりがちで、理解の穴に気づきにくい
  • 形式:四答択一は消去法が効くため、正確に覚えていなくても正解できてしまうことがある
  • スキマ時間:通勤電車や休憩時間にさっと開いて数問だけ、という使い方には少し不便

この弱点を埋めるために、当ブログでは問題集の全範囲を○✕形式の一問一答に展開しています(無料・スマホ対応)。○✕形式は1文ごとに正誤を判断するので、四答択一と違ってあいまいな知識がそのまま結果に出ます。問題集で覚えて、スキマ時間に一問一答で確認する。この組み合わせが、私のおすすめの学習スタイルです。

無料の一問一答
第1章 金融犯罪金融犯罪の一問一答へ
第2章 FATFFATFの一問一答へ
第3章 国内法規制等国内法規制等の一問一答へ
第4章 リスクベース・アプローチリスクベース・アプローチの一問一答へ
第5章 管理態勢管理態勢の一問一答へ
第6章 顧客管理顧客管理の一問一答へ
第7章 疑わしい取引疑わしい取引の一問一答へ
当ブログの章別一問一答(すべて無料)

学習の順番や記事の全体像は合格ガイド(まとめページ)で案内しています。

まとめ:迷っているなら、問題集から始める

  1. 受験するなら公式問題集は実質必携。CBT方式で過去問が公開されておらず、本番形式で演習できる公式教材はこの1冊だけ
  2. 2026年度版は法令基準日の更新と新設項目に注意。旧版からの買い替えもおすすめ
  3. 使い方は「全問1周→間違いだけ2周目→章は配点順(第4章から)」。足りない演習量は無料の一問一答で補う
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問題集を手に入れたら、あとは淡々と回すだけです。試験勉強に疲れたら、銀行員が観る金融シネマなどのコラムで気分転換、一息ついてください。これからも学習、頑張ってください!!

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