AML/CFTスタンダードコースの勉強時間は何時間?配点から逆算する時間配分

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オリジナル解説/2026年度(2026年8月時点)

私の勉強時間は、すきま時間だけの約2週間でした。机に向かうまとまった時間はほとんど取れず、中身は通勤電車と昼休み、家族が寝たあとの少しの時間。それで100点満点中80点、一発合格でした。AML/CFTスタンダードコースは、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策の知識を問う検定試験です。銀行に約30年いる私が、自分の実例と章別配点をもとに、勉強時間の目安と、どの章に何割を使うかの時間配分を整理しました。

結論:私は約30時間。実務経験がない方は45〜60時間を見ておく

きっちり記録していたわけではありませんが、あとから振り返って数えると、私の場合は1日2時間前後を平日中心に約2週間、合計でざっと30時間ほどでした。これは問題集や解説に向き合っていた時間だけを数えた概算で、家事をしながら動画を流していた時間は入れていません。ただし外国為替をはじめ、AML/CFTの知識が欠かせない現場で働いてきたぶん、短く済んだ側だと思っています。実務でこの分野に触れていない方は、この1.5倍から2倍を見ておくと安心です。

先にお断りしておくと、これは私ひとりの実例からの目安であって、「何時間やれば受かる」という保証ではありません。同じ時間をかけても、配点の大きい章に使えたかどうかで結果は変わります。だから、この記事の本題は合計時間よりも後半の時間配分のほうです。

職場で見てきたこと

実務にたけた課長職の方で、「ノー勉だけど、まあ大丈夫でしょう」と言って受けた方がいます。結果は3回受けて、3回とも不合格でした。実務でこの分野に触れていても、試験で問われる形に直して覚えないと点にはならない、ということだと思います。
その姿を見た次長は、ため息をついていました。社内の評価にどう響くのかは分かりません。ただ、もしあなたが上司で、自分の部下のその姿を見たら、どう思うでしょうか。
勉強していないアピールは損。していないのに受けて落ちるのは、もっと損です。受けると決めたなら、きちんと準備して一度で通す。そのほうが自分のためにも、まわりからの見え方のためにも確実だと思います。

試験の形は、四答択一式50問・試験時間100分・100点満点で70点以上が合格。受験手数料は5,500円(税込)で、CBT方式のため通年実施です。申込の手順や当日の流れは試験の申込ガイドにまとめています。

私の実例:すきま時間だけの約2週間、時間はこうつくった

机に向かう時間はほぼゼロでした。実際に使ったのは、次のすきま時間です。

いつ何をしたか
通勤電車(片道1時間半)ひたすら公式問題集。
座れない日はあまりはかどりません
昼休み問題集の続き。数問でも進める
夜(家事が終わって家族が寝たあと)その日に間違えた問題の解説をじっくり読む
家事をしながら食事をつくりながら、食器を洗いながら、
動画や問題を耳と頭で回す
筆者の実例(2024年12月受験・100点満点中80点で合格)

やり方は、間違えた問題に付箋を貼って、また間違えたら付箋をずらしていく。それだけです。手順の全部は勉強方法の記事に、当時の記録のまま残しています。時間で管理するより周回数で管理するほうが、すきま時間には合っていました。「今日は何分やった」より「付箋が3枚ずれた」のほうが、進んだ実感があります。

その周回も、まとまった時間を確保してやったわけではありません。10分あるからできるところまでやろう、5分しかないから解説だけ読もう。そのとき空いている時間で、できる分だけ進める。それだけです。まとまった時間が取れないから無理だ、と思っている方こそ、この進め方が向いています。

配点から逆算する時間配分

章ごとの配点は試験要項には書かれていませんが、受験後に受け取るスコアレポートに章別の内訳が出ます。私のスコアレポートで確認できた配点は次のとおりです。時間配分の目安は、この配点をもとにした私の考え方です。

章と配点時間配分の目安
第4章 リスクベース・アプローチ(20点)全体の2割強。最優先。ここを固めると一気に楽になる
第6章 顧客管理(18点)第4章の次。窓口実務に近く、伸びやすい
第7章 疑わしい取引(18点)参考事例が多く、量に比例して時間がかかる
第1章 金融犯罪(12点)問題集の前のほうにあり覚えやすい。序盤の得点源
第5章 管理態勢(12点)1問1問の文章が長い。頭が元気な時間帯に回す
第2章 FATF(10点)年表と数字の暗記。最後まで残りやすい
第3章 国内法規制等(10点)法律名の区別が肝。同じく最後まで残りやすい
配点=筆者が受験した際のスコアレポートに基づく(100点満点)

第4章・第6章・第7章の3つだけで56点。合格ラインは70点なので、この3章が学習時間の主戦場になります。私なら全体の6割をここに置きます。

とはいえ、捨て科目はつくれません。56点分を8割取っても44.8点。残り4章の44点から、最低26点を積まないと70点に届かない計算です。配点の小さい第2章 FATF第3章 国内法規制等は後回しでかまいませんが、ゼロにはできません。

ちなみに私が実際に落としたのは、第2章で2問、第3章で2問、第5章で3問。まんべんなく覚えたつもりで、数字と法律名の細部が曖昧だった章がそのまま失点になりました。

使える期間別の組み立て方

1か月ある人:1周目をていねいに

いちばん楽なパターンです。最初の10日ほどで公式問題集を1周し、わからなかった問題に印をつけます。残りは印のついた問題だけを2周、3周。配点の大きい第4章 リスクベース・アプローチから手をつけると、途中で時間が足りなくなっても傷が浅く済みます。

2週間しかない人:私のパターン

通勤と昼休みを演習に、夜を解説の読み込みにあてます。手がふさがる家事の時間も、耳だけは空いているので動画を流していました。1周目は正解することより「全体像をつかむ」ことが目的なので、わからなくても止まらずに進めてください。2周目からは間違えた問題だけ。私はこの形で3周(間違えた問題は5回以上)まで回しました。

直前に数日しかない人:日程を動かす判断も

ここは正直に書きます。数日で仕上がるかどうかは、いまの知識量しだいです。短期間で受かったという話は世の中にありますが、このサイトでは「何日で受かる」という約束はしません。代わりに、日程で損をしない考え方を置いておきます。

落ちたときのコストを先に計算しておく

きんざいの再受験規定では、同じ種目について受験日の翌日から起算して5日間は2度目の受験ができません。8月3日に受験したら、次に受けられるのは8月9日以降です。しかも受験手数料5,500円をもう一度払うことになります。
この試験はCBT方式で日程を自分で選べて、受験予約の変更やキャンセルも受験日の3日前までできます。間に合わないと感じたら、無理に受けるより日程を後ろにずらすほうが結局は安く済みます。
(規定の詳細は必ず公式で最新の内容をご確認ください)

わたしの場合

勉強時間よりこわいのは、当日の時間配分でした。100分で50問、単純計算で1問2分です。私は前半をゆっくり解きすぎて、残り時間が半分になった時点で問題が半分以上残っていました。時計を見て気づいたときは、さすがに焦りました。
前半にひっかけが多かったので、じっくり解いたこと自体は無駄ではなかったと思っています。それでも、1問2分の感覚だけは事前につかんでおくべきでした。
上司や先輩が「舐めてると落ちる」と言っていたのは本当です。私の同僚も何人か落ちましたし、部長や次長の立場の方で2度落ちた例も見ています。実務でやっているから大丈夫、が一番あぶないところです。

時間が足りないときの削り方

  1. 配点の大きい第4章・第6章・第7章を先に固める。第2章と第3章は後回しでよい
  2. 2周目からは間違えた問題だけ。全問を律儀に解き直さない
  3. 解説を読んで終わりにせず、根拠(法律名・数字・誰の義務か)を口に出して言えるか確かめる
  4. 最後まで覚えられないことだけを1枚の紙に書き出し、当日の移動中に見る

4つ目は私が実際にやったことです。紙に残ったのは、年表・審査の評価ランクと数・組織名・義務と努力義務の区別・届出の割合といった、理屈ではなく覚えるしかないものばかりでした。

つぎに読む

すきま時間の約2週間で合格した勉強方法(付箋メソッドの全手順)
試験の配点と、実際のスコアレポート(落とした章の内訳つき)
2026年度版の公式問題集は買うべきか(旧版からの変更点)
落ちた方・これから受ける方へ(つまずきやすいところ)

学習の順番と全記事の地図は合格ロードマップにまとめています。まずは全体像から、という方はこちらからどうぞ。通勤時間はこのサイトの一問一答(費用なし・全7章と総合演習つき)で埋めてください。

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まとめ

  • 筆者の実例は、すきま時間だけの約2週間・合計でざっと30時間ほどで80点合格
  • 実務でこの分野に触れていない方は、その1.5倍から2倍を見ておく
  • 合計時間より配分。第4章・第6章・第7章の56点に全体の6割を置く
  • 捨て科目はつくれない。残り4章からも26点は積む必要がある
  • 間に合わないと感じたら、落ちて5日待つより日程をずらすほうが安い

勉強時間を検索している時点で、もう半分は始まっています。私自身、始めるまでがいちばん重くて、いざ問題集を開いたら通勤電車の1時間半が急に貴重な時間に変わりました。今日の帰りの電車から、1問でいいので始めてみてください。

試験勉強に疲れたら息抜きコラムで気分転換して、一息ついてください。これからも学習、頑張ってください!!

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